夢のアンチエイジング商品 水素水論争に最終結論! 誌上実験でわかった「本物」と「偽物」

「私たちの研究会は、マイナス水素イオン、プラズマ水素、活性水素、水素吸蔵サンゴといった“非科学的な水素”とは、まったく異なるものです。ペットボトルに入った水素水にも、水素は入っていません!」
2月9日、東京都品川区で開催された「第3回分子状水素医学シンポジウム」。会の冒頭、同シンポジウムの太田成男会長(日本医科大学大学院教授・加齢科学系専攻細胞生物学分野)はこう言い放ったのだった。
美肌、メタボからセックスまで“夢のアンチエイジング商品”として注目の水素水。07年、太田教授らの研究グループの論文が米国の医学雑誌『Nature Medicine』に掲載されたことがきっかけで、その医学的効果が知られるようになった。今回のシンポジウムでも名古屋大学大学院の大野欽司教授が、「9種類の人間の病態において、水素の疾患制御効果が報告された」と講演したように、医療現場においても様々な疾患への活用が研究されている。
「とりわけ糖尿病予備軍とも言われる耐糖能異常では血糖値の改善が見られました。ガンの放射線治療の副作用である痛みの軽減や、関節リウマチによる炎症の軽減についても、特筆すべき効果が報告されています」(シンポジウムに出席した医療関係者)
小誌が昨年報じた通り、静岡県の西島病院では、脳梗塞の患者に水素ガスを使い、病変に著しい改善が見られた。順天堂大学では、パーキンソン病患者に水素水を毎日1リットル、1年間飲んでもらったところ、統計学上有意といえる差が出たという。
「まだラットによる動物実験の段階ですが、認知症や動脈硬化、歯周病、肥満などにも一定の効果があった。一部の男性から『勃起するようになった』という声も出ていますが、これは動脈硬化への効果によるものだと思われます。また、太田先生が自らの額のシミに水素入りクリームを塗り続けたところシミが消えたそうですが、これは水素がメラニンを分解するため。肌のシミやくすみにも効果が期待できるのです」(同前)だが、手放しで喜べない現実もある。“偽物”の水素商品が横行しているのだ。
太田教授が説明する。
「私たちが医学的利用を研究している水素は、水素ガスとして知られる分子状の水素(H2)です。空気中にも僅かですが存在しています。あくまで、この分子状水素が、体内の活性酸素、なかでも一番の悪玉活性酸素である『ヒドロキシルラジカル』に反応し、体内で化学変化を起こすことで水に変化するのです。
ところが、この分子状水素が入っていない水や、発生しないサプリなどが、堂々と“水素商品”として販売されています。だからこそ、我々はそういったメーカーや研究者とは、一線を画す必要があるのです」
小誌が昨秋、はじめて水素水を取り上げて以来、編集部には問い合わせが殺到した。ほとんどの質問は、「どれを買えばいいのか」というものだったが、
「インチキと言っても差し支えない商品もある」
というのが当時からの太田教授の変わらぬ見解。そこで今回小誌は「水素水」「水素サプリメント」について、その水素濃度を計測するなど独自に検証。「本物」と「偽物」の判定を試みた。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2469

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