活性酸素は脳梗塞や動脈硬化などの病気や老化を進めるといわれています。日本医科大学老人病研究所（川崎市中原区）の太田成男教授らの研究で世界で初めて、水素によって活性酸素を無害な水に分解できると朝日新聞で発表されました。アメリカの医学雑誌「NatureMedicine」に掲載されました。
今回の研究で、水素が活性酸素に結び付き、水に分解することを実証したとあります。活性酸素には免疫作用や血管再生など人体に有効な働きをする善玉活性酸素もあります。脳梗塞や老化などの要因とされる有害な種類（ヒドロキシルラジカル）だけを水素は消去する特性があります。
また、ラットを使った動物実験で、既存の治療薬に比べて脳梗塞の抑制効果が高いこともわかりました。 脳梗塞で血流が止まってしまうと、治療薬の効果が患部まで達するのは難しくなりますが、水素ならば細胞に対する透過性が高いため、患部に直接作用できるといいます。「水素は安価で、安全性も確立している。さまざまな治療への応用が考えられる」と 太田教授は話しています。
日本医大の太田成男教授らが水素水を使って動物実験を行いました。認知症の予防や治療にも道を開く成果と、科学誌ニューロサイコファーマコロジー電子版に発表しました。ストレスは、記憶力が低下することが知られています。
研究チームは、マウスを狭い空間に閉じ込め、餌を与えない等ストレスを加え、水素が大量に溶け込んだ水と通常の水を飲ませた場合で、記憶力がどのくらい違うか、１０匹ずつ、三つの方法で６週間かけて比較しました。
その結果、いずれの場合も水素水を飲ませた方が記憶力が著しく高く、ストレスのないマウスとほぼ同じでした。記憶をつかさどる脳の領域（海馬）における神経幹細胞の増殖能力も同じ傾向との事でした。
認知症は活性酸素などによって神経細胞が変性する病気とされます。
「水素水を飲まないマウスの海馬には活性酸素によって作られた物質が蓄積していた。
水素水が活性酸素によって低くくなった神経細胞の増殖能力を回復させ、記憶力低下も抑制したと考えられる」と 太田教授は記事で話しています。
水素水が活性酸素によって低くくなった神経細胞の増殖能力を回復させ、記憶力低下も抑制したと考えられる」と 太田教授は記事で話しています。
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